アパレル業界の時代

アパレルの仕事をしている友達が多い。
数年前は誘われてよく合コンにいっていた。
同じブランドで働く先輩や後輩を友達が連れてきていて、私は女性チームの中にも初めましての人がいる状態が多かった。

人見知りしないし、新しい同性の友達が出来ることが嬉しいので何とも思わなかった。
あるときから、男子チームが来る前から、誰がモテるのかどうか判断できるようになってきた。
年齢の割には落ち着いていなくて、派手な身なりが多いのは、販売しているブランドに合わせるためだろうと思うが、髪色からネイル、ファッションまでとにかくコテコテ。
そんな中でも、長いアクセサリーをしている人は今日はモテないだろうな、と感じることが多くなってきた。
ストーンと、ゴールドが繋がれたような長くてボリューム感のあるアクセサリーは、シンプルなカシュクールやワンピースなどを華やかにしてくれる。
私も何本も持っているアイテムだ。
しかし、これが男受けが悪い、ような気がしていて、それが的中していた。
逆にモテる子は、華奢でシンプルなネックレスを一本だけしていた。
プリンセスサイズというネックレスの長さを表す言葉ある。
デコルテや首筋を綺麗に見せてくれる絶妙の長さ。
これをしている人は、トップスがシンプルであっても、気品を感じられる。
ピアスも、長くて大きなものではなくて、華奢で少し下がるもの。
キラッと動くものに男性は反応するらしい。
アパレルで仕事をしていると、当然同じ女性のお客様に素敵だと思ってもらわなくてはいけないので、同性ウケを狙ったアクセサリーなどをつけているんだと思う。
しかし、合コンに来る前にちょっと付け替える技があってもよかったんじゃないかな?と初めましての時点でぼんやりと考えていた。

アパレルの仕事の第一段階

私は以前アパレルの販売員として働いていました。
もともと洋服に興味があったわけではなく、接客業をやりたいという理由でアパレルに入りました。
そんな私はアパレル販売をなめていて、とても苦労しました。

まず最初に苦労したのが、洋服をたたむことです。

よく店員さんはいらっしゃいませと言いながらささっと洋服をたたんでいますよね。
もちろん最初からできる人もいるとは思いますが、そんなに器用にできる人はわずかだということが、自分を含め後輩たちを見ていてもわかりました。
最初は台にのせた状態でしか、なかなかうまくたためません。
夏の柔らかい素材の洋服になるとさらに難易度は上がります。
たたむことがうまくなることは、販売員としてのスキルアップの第一弾でした。
しだいに慣れてくると、話しながらや立ちながら洋服をたためるようになります。
一度身についてしまえば、まず下手になることはありません。
そうやってスムーズにたたんでいるだけで、とても販売員らしくなるから不思議です。

そして私はもう一点、とても苦労したことがありました。
それは洋服のリボンやベルトをうまく結ぶことです。
どうしても蝶々結びが縦になってしまいました。
これも見た目が悪いということで、先輩にコツを教わり、店中のリボンというリボンを全部ほどかれ、接客をしながら上手に結ぶ練習をさせられました。
結果としてとてもうまくなりましたが、なんとも地味な練習でした。

販売員の世界はとても華やかに見えますが、スキルをあげていくには様々な地道な練習が必要となっているのです。

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