生涯の友
生涯の友・・・それは初めての会社生活の中で出来た友人です。
私は十数年の就職氷河期と言われる時代に就職活動を行いました。
希望する職種や企業は相次いで今年の採用は予定しておりませんとの回答をもらったり最初から資料請求をしても返って来なかったり・・・周りにも就職活動を諦め、家業の手伝いをする友人やアルバイトをして就職浪人をする友人等も出てきて就職に有利なようにと秘書検定やワープロ検定は取ったけどコネもない自分は果たして無事に就職出来るのかと不安に思いながら何社か面接に臨みました。
その中で何とか2社に内定をもらい就職したのが去年まで勤めていた会社です。
入社前に1ケ月の研修があり同期入社する二十人ほどの仲間と出会いました。
入社してからはそれぞれ別の部署に配属されましたが研修の1ケ月間は毎日顔を合わせて、グループで課題をしたり飛び込みで知らない会社に営業をしたり、工場見学をしたりしていたので入社する頃にはすっかり仲良くなりその後も同期での飲み会やバーベキュー等様々なイベントをして楽しい会社生活を送ることが出来ました。
学生の頃と違い会社の中では縦社会になりますが、この同期という仲間がいたことで横の繋がりも出来、社会人生活の中で仕事だけではなく大切な友人を得る事が出来ました。
今でもことあるごとに誰かの家に頻繁に集まり、近況を報告し合ったりいろんな悩みを相談したり。
長い付き合いの中で何でも話せる気安さも出来、自分の人生の支えとなる仲間です。
一生付き合える友人を得たことが会社生活で得た一番の財産でありこれからも大切にしていきたいなと思います。
私の親友
私には、親友と呼べる友人が1人います。
その子は、小・中学校、大学が同じだった女の子です。
彼女は運動神経が良く、また、ハッキリとした性格で、クラスのまとめ役としてとても人気者でした。
そんな彼女と仲良くなれて、私はとても嬉しかったです。
小学校は毎日一緒に下校し、放課後もよく遊んでいました。
色々な相談にも乗ってくれ、頼れるお姉さん的存在でした。
中学校に入学すると、彼女は陸上の才能を開花させ、国体に出場する選手になりました。
そんな輝かしい成績を持つ彼女ですが、天狗になるわけでもなく、変わらず接してくれました。
高校は別々になってしまったのですが、それからも連絡を取り合っていましたが、ある時期から彼女の様子はおかしくなり、偶然駅で会っても、そっけない態度をとることがありました。
その後彼女とは疎遠になり、残念ではありますが、それぞれの道に進んだのだと自分には言い聞かせました。
しかしその後、他の友人から、彼女がストレスで一部記憶をなくしているという事を聞きました。
それでも私にはどうする事も出来なかったので、特に何も出来ないまま大学生になりました。
入学後間もなく、大きな講義室での授業で、彼女の姿を見かけました。
同じ大学に入学していたことも知らず、とても驚き、嬉しかったのですが、またそっけない態度をとられることを恐れ、私からは声をかけられませんでした。
その後何度目かの授業の時、彼女から私に近づいてきました。
そして、久しぶり、と声をかけてくれたのです。
どうやら彼女は記憶を取り戻し、私の事を覚えていてくれたのです。
その時は嬉しさのあまり、泣いてしまいました。
彼女は私の気持ちを理解してくれ、ごめんねと言ってくれました。
それからは、また仲の良い友人とし、一緒に遊んだりしました。
今でも彼女とは、連絡を取り合い、たまに会ってはお互いの近況報告をしています。
あの時のことは話題にしませんが、何も言わなくても気持ちは通じていると思います。
これからもずっと仲良くしていきたい、私の自慢の親友です。