本気で言い合うことの大切さ

仲間がほしい。
心から信頼できる仲間がほしい。
自分の言いたいことを本気で言って、それを受け止め、本気で返してくれる仲間がいたらといつも思っている。
今まで全くいなかったというわけではないが、今人生最大の岐路にいる自分には心から笑い合える仲間が必要である。

私は小さな頃から、自分の好きな人間に対しては心をまるっきり開いてしまうタイプだった。
親にはもちろん隠し事はしないし、嫌なことは嫌だという、それが家族の在り方として普通だと思っていた。
だから本気で喧嘩もした。
ある時、家族に対しても気遣うことは必要なんだということがわかった。
そんなことを考えもしなかった自分にとって、かなりショックな出来事だった。
小さな頃は友達と喧嘩もしたし、思いっきり笑ったりしたこともあったけど、やっぱり他人だから気を遣うことはあった。
少し大きくなって、自分の悩みを打ち明けられる大切な友達ができた。
そして今、新しい道に挑戦する自分には、本気で言い合いのできる仲間が必要だ。
自分だけでは「1」だが、もう一人仲間がいれば「2」じゃなくて「3」にも「4」にもなる。
実は最近、一度仲間になれたと思った人がいた。
彼は私に対して気を遣わないし、私も言いたいことは全部言うようにした。
そういう関係性だったからこそ、二人でつくる作品は考え抜かれたすばらしいものになったのだ。
でも彼は今、私を置いて一人で進んでいってしまった。私にとって特別な存在であったが、彼にとってはどうだったのだろう。
きっといつの日か、また一緒に作品をつくることのできる日が訪れると信じている。

子どもの前での夫婦喧嘩

どの家でも夫婦喧嘩はしたことがあると思います。
私もよく主人と些細なことで言い合うのですが、なかなか「喧嘩」にまで発展しません。
きっとお互い連れ添い合って、譲らない部分と譲ってもよい部分が分かってきたからだと思います。

それでも、やっぱり少し相手が疲れていたり、自分が体調悪かったりするとどうしてもその譲り合い精神が壊れてしまい、喧嘩をしてしまいます。
私たち夫婦は気を付けているのですが、子どもの前では極力喧嘩をしないようにしようと決めていました。
しかし、長男がこの間「なんでお母さんは言いたいことを言わないの?」と私に言ってきたのです。
私が我慢しているように見えたのでしょう。
私はその長男の姿を見て、こう思いました。
「話し合い、意見の交換は子どもの前で存分にした方がいいのかもしれない。」
叩くや殴るなどは夫婦間でないので、それは心配ないのですが、感情的になり物に当たったり、涙を流したりするなどしなければ、子どもの前で夫婦であっても人として話し合うことを我慢するのはよくないのかもしれないと思いました。
そして、それを主人に伝え、子どもの前でも話し合うようにしました。
するとじっと私たちの会話を聞く子どもたち。
最初は本当にこれでよいのか?と思ったのですが、子どもの前で話しあった方がお互い冷静で客観的な話し合いができます。
しばらく、このスタイルを続けようと思っていますが、子どもたちが将来、親の模倣をするのかな…それでも大丈夫なのだろうか、心配になったりもします。
でも、この間「パパとママはいつもすごく話をしていて、仲良しだよ。」と言っている息子の姿を見て、安心する私たち夫婦です。

«